計画と購入パーツ群の説明

凸レンズ1枚の直進フォーカス型の自作レンズ<滲色(にじいろ)レンズ>の作り方 1~4
1. 計画と購入パーツ群の説明
2. 作製方法の説明
3. 撮影方法と作製したレンズの評価
4. デジタルのRAWでの撮影をお勧めします

計画

デジタル一眼での最初の収差のあるレンズは、以前も作った経験のある「凸レンズ1枚の直進フォーカス型」に決定しました。
▽撮影機器の選択
撮影する一眼レフカメラは、Canon EOS 5Dをメインとすることにしました。サブで10Dを使用する予定です。

購入パーツ群

▽設計概要と留意事項
レンズの交換はマウントからではなく、ピントととるためのフォーカシング部分より先の部分で交換できるようなタイプにすること。それと、フォーカシング部分より内側に透明ガラスの仕切りでホコリの移動をさせないこと。
デジタル一眼レフなので、できるだけミラー部分にホコリが入らない構造しようと思った。仕事で使用するカメラなので、CCDにホコリがつくのは避けたいです。

▽基本パーツ群
基本的なパーツ群を以下の4つとして考えてみました。
1.ピントをとるためのヘリコイドのようなパーツ
2.ヘリコイドをカメラに接続するためのパーツ
3.ヘリコイドにレンズを接続するためのパーツ
4.凸レンズ
上記のアイデアでは、1のヘリコイドのようなパーツが最重要パーツとなり、その他のパーツのベース部分です。

▽ベースとなるパーツの選定
自分で作製するのは、精密加工の技術を持っていないので無理です。当然のことながら市販のパーツを流用することにしました。
必要条件として、Canon EOSのカメラマウントに接続でき、なおかつ、フォーカシングの機能があるもの。
十分条件として、できるだけ安いことと、フォーカシングの量(レンズの繰り出し量)が大きいもの。
上記の条件をある程度満足するものとして、天体望遠鏡のパーツが流用できることを発見しました。

具体的にベースとなるパーツとして選定したものは、TOMMYのBORGの接眼レンズ用ヘリコイド(商品No.4317)です。
このパーツを選定したので、カメラに接続するマウント類も必然的に決定されました。
同時にヘリコイドにレンズを接続するためのパーツも、加工のしやすいプラスチック製品が同じメーカーから販売されていたので利用することにしました。

▽レンズの選定
以前作ったレンズには、虫メガネのレンズを利用していました。しかし、今回はケンコーのアウトレットショップサイトから購入することにしました。
焦点距離や直径などの詳細なデータがわかることが一番の理由です。
それと、前回のレンズで大きな不満点だった逆光気味でのフレアの多さを、マルチコーティングされたレンズだと多少は緩和されるのではないかと期待したからです。結果として、多少の効果はありました。

<選定するレンズの留意事項>
凸レンズ1枚で無限大の撮影をするためには、レンズの焦点距離が、マウント面からCCD面またはフイルム面までの距離(フランジ)以上の焦点距離が必要になります。
それ以下だとミラーボックス内に凸レンズを配置しなければならないので現実的には不可能です(ただし、凹レンズを組み合わせれば可能)。
Canon EOSシリーズのフランジは44mmなので、それ以上の焦点距離(f値)があるレンズということになります。

また、ヘリコイドにレンズを接続するためのパーツは、TOMMYのBORG アイピースアダプタ 延長筒を利用するので、その径に合ったレンズを選択しなければなりません。

▽選定されたレンズ
留意事項を踏まえて、ケンコーのアウトレットショップサイトから選択したレンズは3枚でした。
それぞれの焦点距離と直径は、
54mm(Φ19.5mm)、
80mm(Φ25.5mm)、
121mm(Φ39.5mm)です。

▽購入したパーツ群
1.ピントをとるためのヘリコイドのようなパーツ
TOMMYのBORGの接眼レンズ用ヘリコイド(商品No.4317)3,045円

TOMMYのBORGの接眼レンズ用ヘリコイド(商品No.4317)

2.ヘリコイドをカメラに接続するためのパーツ
TOMMYのBORG 変換アダプタM36.4→M42P1AD(商品No.7851)2,940円

TOMMYのBORG 変換アダプタM36.4→M42P1AD(商品No.7851)

ケンコーのカメラマウントEOS 2,625円

ケンコーのカメラマウントEOS

<補足>
井上のシステムでは、カメラマウントにケンコーの商品を使用していますが、特に理由はありません。たまたま、凸レンズなどをケンコーのアウトレットショップサイトから購入するときに、カメラマウントも同時に購入したためです。TOMMYの方が少し安価です。

3.ヘリコイドにレンズを接続するためのパーツ
TOMMYのBORG アイピースアダプタ 延長筒(商品No.4611)単価250円×10個(作製用スペアと、撮影用のレンズ繰り出し延長用なども込み)

TOMMYのBORG アイピースアダプタ 延長筒(商品No.4611)

凸レンズ
ケンコー(Tokina)両凸レンズ 54mm(Φ19.5mm) 441円
ケンコー(Tokina)両凸レンズ 80mm(Φ25.5mm) 441円
ケンコー(Tokina)両凸レンズ 121mm(Φ39.5mm)620円

梱包された凸レンズ

凸レンズ1枚の直進フォーカス型の自作レンズ<滲色(にじいろ)レンズ>の作り方 1~4
1. 計画と購入パーツ群の説明
2. 作製方法の説明
3. 撮影方法と作製したレンズの評価
4. デジタルのRAWでの撮影をお勧めします

<このページの情報と免責事項など>
※レンズの作り方のページは、凸レンズ1枚を使った撮影レンズに興味のある方が、レンズを自作するときの補助的な情報になればと公開しています。
※このサイトで紹介されている方法を実施して、レンズ作成時の怪我などやカメラの故障などがあっても井上写真事務所はいかなる義務や責任も負いかねます。あくまでもご自分の責任と判断のうえで実施してください。
※このサイトは、凸レンズ1枚または収差のあるレンズでの撮影を推薦しているのではありません。写真表現方法のひとつとして紹介しています。

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