プロフィール

井上 周邦(Shuho INOUE)

公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
エディトリアル、コマーシャル撮影などを主する写真家

経歴
1957年 兵庫県宝塚市生まれ
大学卒業後、1988年に大阪を拠点としてフリーランスのカメラマンとなり週刊誌、雑誌や広告などで活動中

私が滲色写真を撮り始めた理由について
「コップの底から見るような、ぼんやりしたやさしさが心地いい光景」、「色や形はおぼろげな懐かしい記憶や夢の光景」このようなさしくて懐かしい心象的なイメージを写真に定着したかったのが出発点です。

そのイメージを求めて、レンズの前にいろんなフィルターを付けたり、逆光でフレアを入れるような撮影をしたり、多くの撮影方法を試行錯誤してみました。
そのうちに、凸レンズ1枚だけで撮影すると、自分が思っていたイメージに近いことに気が付きました。

凸レンズ1枚だけのレンズは市販されていなかったので、私が凸レンズ1枚だけを使ってレンズを自作しました。
自作したレンズをデジタル一眼レフカメラに装着して撮影し、コンピュータでコントラストや色調を少し調整することによって、求めているイメージに近づけるようになりました。

それと、凸レンズ1枚だけで撮影する副産物として、自然の光線の素朴さも表現できるような気がしています。
なぜなら、市販されている撮影レンズは、数多くのレンズが組み合わされていて、光線がレンズを1枚通過するたびに、自然な素朴さを感じさせる”何か”が薄れてきて、人工的な光に変化していくのではないかと、以前から感じていたからです。